2011年12月26日
~クリスマスにはクライミングを~1
皆さんどうもでございます。
ノースのコンペからはや1週間が経ちました。
そのコンペのお話はこの次にでもと予定しております。
いやいや、本日お話する内容は、12月25日。X'masの事でございます。
私は、17日にコンペが終わり。
翌日には外岩に行き。
また外岩に行き。
そして12月25日。聖なるこの日にも外岩に行く。
という、世間一般の流れを全く無視した行動をとっておりました。
そんな奇行につきあって頂いた聖なるサンタ(メンバー)はこの三人であります。
大津へ集合し、まず雪の洗礼を受けた私達は、日之影ボルダーツアーの決行か否かを迫られますが
そこは三人衆。
めでたく決行であります。
すでにこの段階で、腹が細胞分解を繰り返すほどの笑いが車内には充満し。
責任放棄主義の旅が始まったのでした。
本日の天候は雪。
普通ならばこの状況で外岩に行こうとする事自体間違っているのですが、
『日之影は大丈夫』
決め台詞の様に頭から離れようとしない、このことわざを信じて私達は向かいます。
そう、目指すはクライマーのディズニーランド
『HINOKAGE Big Rock Park』
しかしながら・・・・
やはり現地の状況が心配でなりません。
なにしろ2時間30程かけて行くわけですから、
「ただの岩見ドライブだったね。とても高揚したね。」
では済まないのです。
車内には危険な香りがプンプン。
そわそわドキドキ。
心配しようがしまいが結果は同じですが、私達は現地に到着した時の色んな想像をします。
やっぱりこの天候だと嫌な予感が90%。
どうせ痛むならばと、被害者をもう一人取り込もうという考えに至り。
携帯電話を手にし、ターゲットは、ベテランクライマージローさん。
1/3より1/4の方が、一人にかかる精神的ダメージは緩和される。それは火を見るより明らかでございまして。
ようは「痛み分け」と言うことです。
ジローさんを受話器越しにあの手この手で引きずり込もうとしましたが。
そこはベテランの貫禄。
何ともまあ冷静なご判断でした。
あっさり私達のハラグロなもくろみはシャボン玉の様にはじけ飛んでしまいました。
しかたない。
私達が間違っていたのか。はたまた間違っていなかったのか。
この目で確かめようではないか!
そんな思いで到着した道中最後のコンビニ、ファミリーマート。
その結果。
・・・・メリークリスマス。
クリスマスですから。
岩場を前にして、クリスマス用のホールケーキを半額で買い。
コンビに店員さんにまさかの『カットして下さーい』と至極当然の様に申し。
その直後に手頃なワンカットサイズのケーキを見つけ後悔先に立たずと爆笑し。
カットを終えたケーキを確認するNAGAMATU氏と確認させる店員は
もうまるでパティスリーな風景。
氏はご満悦。
どうやらクリスマスにかこつけた『初段前祝い』のようだ。
本当に先に祝っていいのか・・・・。
まあしかし、この日本のクライマーの中で、いや・・・全ジャポネーゼにおいて、岩場でクリスマスケーキを食べる等と言う事は前人未到の境地なのではないだろうか。
前の回での、岩場でシャンパン祝いの様に。
私はそれだけで胸も股間もざわついていた。
そんな事はどうでも良い。早くクライミングの話をしろ。
と、そんな声が聞こえて来そうだが
ご心配なさらずに。
私達は間違っていなかったのです。
日之影は、雪がサラリと舞ってはいたが何の問題も無く
積雪の後も、岩が濡れている事も無く、日之影には日の光が満ちるほどの天候だったのだ。
そう。私達は勝ったのだ。
・・・・ケーキも買ったのだ。
もう後は登るだけなのだ。