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2025年7月5日

■入院16日目。「熊本・クライミング/ボルダリング・ROCKBAKKA/ロックバッカ」

【熊本市東区のボルダリング/クライミング】
ROCKBAKKA/ロックバッカ



皆さん

おはようございます。

美味しいゴマ団子を食べた
河端です

ちょうど昨日のお話でありんす


「出所します!」

笑みがあふれているような声で

看護師さんへ向けられたものだった

隣の

202号室の方だ

前回の住まい同様

入り口に向かって

左手前が201
左奥が202
右手前が203
右奥が204

と名付けている


私の住んでいる部屋は
右奥の204号室だ

入り口からまっすぐ通路が伸びており
その両わきに部屋が点在している

202号室

ようは
道挟んで隣の部屋である

そのお隣さんが
出所

いわゆる
退院ってやつだ

その方の表現は
今の私の気持ちを代弁しているかのようだった

「確かに出所だ」

そう心の中でつぶやいた

皆考えていることは同じなのであろうか

そう思った

病院は監獄で

退院は出所

入院は入所

と言ったところか

しかしながらよく言ったものだと
感心した

看護師さんの応対もすばらしく


笑いながら
「おめでとうございます」と返す

一瞬のすきもなかった

プロだ

だが

と同時に

ここが監獄であるという事実を認めたこととなる

そうか
やっぱり
みんな思っているのか

ここは監獄だと

不確かな真実が確信へと変わる


「早く俺も出所したい」

胸の高鳴りを感じた

どうやったら早くここを出れるのだろうか

色々と考えてみたが

やはり最大の近道は

リハビリにあると考えている

問題を抱えている肩が

うまく
スムーズに可動することが
必要不可欠

最終的には
先生の判断によるのだろうが

リハビリの頑張り次第

肩のスペックありきの話になる


ちなみに

私は至って順調なほうだ

上がるべきところまで
上がってきているし

動かしていい範囲も増えてきそうだ

最速を目指すのである

とは言え

まだまだ長い道のりとなることは間違いない

しばらくは

ここでの生活を余儀なくされる現実に

私は
肩を落とした


ほどなくすると

今日も変わりなく食事が運ばれてきた


おおぉ
今日も
違うメニューだ

病院食は
飽きることもない
毎度美味しくいただく

ただ少しだけ
そっと
残す

名前を呼ばれると
名前を呼び返す

それを交換条件に
食事を頂く


そこから
食事が始まるのだが



「ガチャガチャガチャ」


食器の音が聞こえる


私は入院して以来

いくつか気になることを発見した

その一つが「音」だ

病室という閉鎖された
最小限の音しか立たない空間


この中での「音」は

非常に気になる

各部屋から

食器を重ねる音から

味噌汁をすする音まで

こだまする

うーん

なんだか苦手だなと思う

音が気になるのだ

顔も見えず
音だけが聞こえてくると
何か違和感を感じる


それは私だけなのか


でも
私は
「音」に敏感

それが入院後発見したことであった


【ゲップおじさん】


とある日の事だった

そんな音が気になる私は
普段イヤホンをつけて生活していた

でもこの日は
充電が切れていたこともあり
イヤホンを外して過ごしていた

するとどこからともなく

「グェーー」

地を揺るがすような重低音が鳴り響いた。


ゲップである


さらに立て続けて

「グァーーー」

203号室のおじちゃんだった

前の病室では

屁こきじいちゃん達がいた

3人部屋なのに

2人とも屁をこく

あっちから
「ブッ」

こっちからも
「ブッ」

「ブッブッブッブッ」

まるで
屁こき合唱団のようだった

あの年にもなると
ケツの穴もゆるくなるのか

はたまた

気にも留めなくなるのか

定かではないが

食事中はやめて欲しかった

鮮明に覚えている

それが今ではどうだ

病棟が変わってもなお

同じような現象に悩まされているではないか

気心の知れたわけでもない
得体のしれぬ方々の
屁やゲップを黙認できるほど
私の心は寛大ではない

ただ
誰にでも失敗はあるし
一度や二度三度
生理現象だ
どうしても出るときはある

そう思う自分もいた

ただ
次の瞬間

「ゲポーっ」

私は思わず眉をひそめた

けたたましい

普通のゲップではない

何が普通かはわからないが

非常にでかく長く
そして重低音がきいている

「もうっ」

心の中で沈める

しかし
腹を立てる間もなく

「ゲッ」
「グエッ」
「グァーーーーっ」

聞くに堪えない

でもこれが共同生活

がしかし

共同生活

多少の配慮はあってほしいものである

「ふぅ」

たまたま

調子が悪いのだろうと
思い

私は
また作業を始めた

「グゥアァーッ」

鳴りやまない

二度三度ならず

五度六度ある

さすがに確信犯だろうと思い

そのおじさんに
同情することはやめにした

「グア~」

まただ・・・

どうしても気になる
気になって仕方がない

なぜだ
なぜゆえ
貴殿はそんなにゲップをするのだ

この世が戦国時代ならば
打ち首にされるであろう程のゲップ

それほど
私にとっては
耳につく音となってしまった

しかしである
そのゲップ音とゲップ音のはざまに

なにやら
別の音が聞こえる

「グエー」

・・・・

「プシュッ」


「グァ~」

・・・・

「プシュッ」



炭酸飲料であった

明らかに
ペットボトルのキャップを開けるときに放たれる
炭酸の音

「プシュッ」

炭酸水なのか
コカコーラなのかは
今はどうでもよい

とにかく
炭酸を飲んでいたのだ

「炭酸かいっ」

飽きれたと同時に笑いもこみ上げる

「もうそれ以上飲まないでくれ」

と思った

なんてことだ

これを機に

いや、それ以前からであろう

彼のゲップは鳴り止まなかった

5分間隔ほどで奏でられるそのゲップ音

「そのゲップをやめて頂けませんか」
と言う勇気もない私

静かにこの病室を離れるしかなかった


居場所がない


だから私は
病院をさすらう

「河端さんはいつもいない」

看護師さんの間では
もはや定説になっているだろう

「徘徊するロン毛眼鏡」

裏ではこう呼ばれているかもしれない

そうあだ名されると同時に

私はそのおじさんを

「ゲップおじさん」

と呼ぶことにした

今もゲップをしている

ついでに何かも食べている


「あぁ。」


私は今日も
何もない空を見上げて
席を立った



終わり



今日は10:30から18:30までの営業です

沢山のご来店お待ちしております。

よろしくお願いしまーす!!




世界の河端


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【ロックバッカキッズスクールについて】





詳細は
以下です。


-----------------------【日時】-----------------------

金・土・日
金/17:00~18:00
土・日/15:00~16:00

-----------------------【回数】-----------------------

月4回・月8回

-----------------------【料金】-----------------------

月4回 6,000円
月8回 10,000円

月4回+フリーパス 8,500円
月8回+フリーパス 12,000円

-----------------------【入校資格】-----------------------

小学生

-----------------------【制限人数】-----------------------

10名限定

-----------------------【スクール内容】-----------------------

ロックバッカでは

「クライミングとは」
というシンプルな課題に取り組みます。
子供達のレベルに合わせて
課題に取り組むことにより
日々成長をしていくことが出来ます。

文字通り
体幹・筋力アップ
脳の神経発達
などは
もちろんのこと

最終的には
立派なクライマーとして
独り立ちできるようになってもらうため
コーチングしていきます。

その中でも
スクールを通じて
養ってもらいたいのは

クライミングという競技の中での
身体・精神のたくましさ
力強さ

そして何よりも大事なことである
「楽しいことに夢中になる」
ということです。

スクールですから
進級したり
レベルアップしたりと
形を求めがちになってしまいます。

もちろん
それも大事なことではありますが
ロックバッカでは
強さはもとより
楽しむことに重点を置きます。

全力で夢中になり楽しめる力が
将来長い人生を歩んでいく中で
必ず必要になってきます。

その力強さが
人を成長へと導くと考えます

学校以外で
楽しいことが待っている。
だから頑張れる
そんな日常を目指して欲しいのです。

人生そんなに甘くはない。
でも
楽しいことも沢山したっていいのです。

子供達には
そんな楽しむ力を
身につけて欲しいなと思います。

そして
楽しいことでも
時には
つらい時もあります

そこで養えるのが忍耐力になります。

楽しいことで頑張ってもらいたいです。

私が教えてあげられることは
ごく僅かだと思っています。

あとはその中で子供たちが

自身で考え

答えを導きだしていきます。

そのサポートをやっていけたらなと
今は思っています。


保護者様は
お子さん育成のもと
沢山の不安や期待感を
お持ちだと思いますが

子供の自立心を信じ

思い切って
預けてみてください。

あとは
私も
出たとこ勝負で頑張ります!


ではでは
そんなご連絡でありました。


よろしくお願い致します。




世の河端